頭ヶ島教会を訪ねて

 上五島空港のある、有川町の頭ヶ島で、ちょっと寄り道をしました。(12/8/2001)

 空港から有川の中心部に、向かっていくと、頭ヶ島大橋の手前から、右手に降ります。浜の方に下りていくと、坂の途中から、静かな教会が見えます。この石造りの教会が、頭ヶ島教会です。

 寛政9(1797)年、大村領外海から、五島に渡った、キリシタンたちが、その後の政策転換で、弾圧に会い、安政6(1859)年10月ころから、当時無人島であった、この頭ヶ島に次々と移住してきたそうです。

 当時、この島は、キリシタンの天国とまで呼ばれたそうです。

 そんな歴史の事実と、この教会が、西日本で数少ない石造りの教会であり、切石積みとして、唯一の存在であること。また教会建築の鉄川与助氏の作品として、意匠的に、他の教会と随分違う作品であること。そんな予備知識を持って、この坂道を下ってきました。

 教会の駐車場に車を停めて、近づいて見ると、丁寧に修復されて、美しい姿を留めていることに驚いた。

 鉄川氏の作品として、意匠的に、随分違ったものだとは聞いていたが、こんなに違うとは思わなかった。

 しかし、この静かな佇まいの中で、教会堂と向かい合っていると、なるほど、この地には、この姿が良いのだと思えます。

 1時間ほど、飽きずに教会堂を見ていたが、その間、だれとも会わなかった。

 忙しい合間に、こんな時間も良いものだ。

 宿に帰ってから、この教会が、国の重要文化財に答申されたと、話を聞きました。

当然の指定ですが、みんなに見てもらいたいような。

それでいて、いつまでも、このまま静かな環境でいて欲しいような。(12/12/2001)

<メモ>

鉄川与助氏の作品群や人間像については、こちらの(おじいちゃんの教会)サイトをご覧ください。

また、上五島地区に関しては、こちらの(上五島の魅力・かとっぽ)サイトをご覧ください。(12/13/2001)